GPシドニーにおけるドラフトトップ8デッキの傾向の考察
2010年10月10日 TCG全般 コメント (2)という名の駄文
トップ8デッキのリストは↓
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsyd10/top8decklists
まず内訳から見ていこう。
赤白アグロ×2
赤青金属術
緑黒金属術
赤黒t緑金属術
緑黒感染×2
赤黒緑感染コントロール
このようになっている。
まず、当然のことながら感染以外のすべてのデッキにはマナマイアが二枚以上採用されている・・・どころか感染デッキですら採用していることもあるようだ。
高速環境ゆえに、強力なデッキにはやはり金属術達成と加速を兼ねるマナマイアは必須であるのだと伺える。
また、序盤にマナマイアを取ることの受けの広さは偉大であり、これらのデッキに投入されている強レアをピックすることが容易であっただろうことは想像に難くない。
・・・とまあ今更感あふれる「マイアは強い」ということを力説するのはやめにして、個別のデッキに目を向けていこう。
個人的にまず目を引いたのは二つの赤白アグロだ。
なんと金属術にほとんど拘っていない。
まずJeremy Neemanのドラフトデッキから見ていこう。
この環境の赤白アグロといえば《刃族の狂戦士/Blade-Tribe Berserkers(SOM)》と《オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser(SOM)》の金属術二枚看板にアーティファクト破壊や除去をぶち込んだパワフルなビートダウンが一般的だが、前者は1枚、後者に至っては0枚と、通常クリーチャーでのビートダウンを徹底している。
俺が今まで単に見逃していただけなのかも知れないが、《ヴァルショクの心臓焚き/Vulshok Heartstoker(SOM)》は金属術をあまり重く見ないこのようなデッキにおいてはいいクロックのようだ。
当然きらめく鷹やヒポグリフ等のアーティファクトを利用したクリーチャーは存在するが、妨害されやすい金属術と違い安定感のあるものが多い。
よく分からないのは《魂の受け流し/Soul Parry(SOM)》。
これ強いの??
サイドに落ちている《主導権の奪取/Seize the Initiative(SOM)》の方がカードパワー高そうに思えるのだが・・・
次に、もう一つの赤白アグロ。
Jeremy Neemanのドラフトした赤白とは異なり、2枚の《金屑化/Turn to Slag(SOM)》と1枚の《拘引/Arrest(SOM)》に、2枚の《粉砕/Shatter(SOM)》と1枚の《存在の破棄/Revoke Existence(SOM)》という圧倒的な除去量にモノを言わせた長期戦に強いデッキといった様相を呈している。
地道に削るのみならず、マイア鍛冶等によってアーティファクトを並べて《鍛えられた鋼/Tempered Steel(SOM)》を貼るという勝ち筋もあるのがポイントだ。
何にせよ、これらのデッキは金属術に頼らない故に安定しているのが非常に好感が持てる。
次に、赤青と緑黒、赤黒t緑の3つの金属術デッキ。
これは・・・マイアと金属術と強いレアといった感じ。
アーティファクト破壊があまりないことが若干微妙な印象を与えるが、それを除けばお手本のようなデッキ。
ちなみにアーティファクトの枚数はそれぞれ14+トリンケット、14(液鋼の塗膜含む)、11である。
安定した金属術デッキを組みたければ最低11、できれば14枚くらいはアーティファクトを集める必要があるようだ。
次に、2つの緑黒感染デッキ。
Jacky Zhangのデッキは、非常に単純に(つまり、強力に)まとまったデッキだ。
軽い感染持ちと、3枚の《荒々しき力/Untamed Might(SOM)》。
マナマイアを採用するというのは意外だったが、よく考えれば感染デッキはマナが足りなくて嘆くことが多いように感じるし、何よりXのコストに当てることもできるのは素晴らしい。
それに対して渡辺プロのデッキは、除去の多いデッキだ。
感染持ちも、優良除去も十分な数がある。
非感染クリーチャーが一見多く見えるが、一体で勝てる《絡み森の主/Liege of the Tangle(SOM)》と、除去能力が目的のクリーチャーなので問題はない。
《腐食獣/Molder Beast(SOM)》だけはよく分からないけど。
とここまで見ると強力なデッキのようだが、驚くべきことに《荒々しき力/Untamed Might(SOM)》が不在である。
除去量の力押しでどうにかなるのだろうか?
最後の赤黒緑の感染デッキは、このアグロの強い環境において異彩を放つ、徹底的にアドバンテージを重視したコントロール・デッキだ。
優良アドバンテージクリーチャーである《皮裂き/Skinrender(SOM)》や《死体の野犬/Corpse Cur(SOM)》に始まり、アドバンテージを得られる可能性のあるカードは10枚と、非常に多い。
2枚ずつある壁と《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》がその戦略を可能にしている。
ただ重いデッキでありながらマイアがいないという致命的な欠点を持っているため、画竜点睛を欠いたような印象を受ける。
・・・こんなとこだろうか。疲れた。
慣れないことはするもんじゃないな。
トップ8デッキのリストは↓
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsyd10/top8decklists
まず内訳から見ていこう。
赤白アグロ×2
赤青金属術
緑黒金属術
赤黒t緑金属術
緑黒感染×2
赤黒緑感染コントロール
このようになっている。
まず、当然のことながら感染以外のすべてのデッキにはマナマイアが二枚以上採用されている・・・どころか感染デッキですら採用していることもあるようだ。
高速環境ゆえに、強力なデッキにはやはり金属術達成と加速を兼ねるマナマイアは必須であるのだと伺える。
また、序盤にマナマイアを取ることの受けの広さは偉大であり、これらのデッキに投入されている強レアをピックすることが容易であっただろうことは想像に難くない。
・・・とまあ今更感あふれる「マイアは強い」ということを力説するのはやめにして、個別のデッキに目を向けていこう。
個人的にまず目を引いたのは二つの赤白アグロだ。
なんと金属術にほとんど拘っていない。
まずJeremy Neemanのドラフトデッキから見ていこう。
この環境の赤白アグロといえば《刃族の狂戦士/Blade-Tribe Berserkers(SOM)》と《オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser(SOM)》の金属術二枚看板にアーティファクト破壊や除去をぶち込んだパワフルなビートダウンが一般的だが、前者は1枚、後者に至っては0枚と、通常クリーチャーでのビートダウンを徹底している。
俺が今まで単に見逃していただけなのかも知れないが、《ヴァルショクの心臓焚き/Vulshok Heartstoker(SOM)》は金属術をあまり重く見ないこのようなデッキにおいてはいいクロックのようだ。
当然きらめく鷹やヒポグリフ等のアーティファクトを利用したクリーチャーは存在するが、妨害されやすい金属術と違い安定感のあるものが多い。
よく分からないのは《魂の受け流し/Soul Parry(SOM)》。
これ強いの??
サイドに落ちている《主導権の奪取/Seize the Initiative(SOM)》の方がカードパワー高そうに思えるのだが・・・
次に、もう一つの赤白アグロ。
Jeremy Neemanのドラフトした赤白とは異なり、2枚の《金屑化/Turn to Slag(SOM)》と1枚の《拘引/Arrest(SOM)》に、2枚の《粉砕/Shatter(SOM)》と1枚の《存在の破棄/Revoke Existence(SOM)》という圧倒的な除去量にモノを言わせた長期戦に強いデッキといった様相を呈している。
地道に削るのみならず、マイア鍛冶等によってアーティファクトを並べて《鍛えられた鋼/Tempered Steel(SOM)》を貼るという勝ち筋もあるのがポイントだ。
何にせよ、これらのデッキは金属術に頼らない故に安定しているのが非常に好感が持てる。
次に、赤青と緑黒、赤黒t緑の3つの金属術デッキ。
これは・・・マイアと金属術と強いレアといった感じ。
アーティファクト破壊があまりないことが若干微妙な印象を与えるが、それを除けばお手本のようなデッキ。
ちなみにアーティファクトの枚数はそれぞれ14+トリンケット、14(液鋼の塗膜含む)、11である。
安定した金属術デッキを組みたければ最低11、できれば14枚くらいはアーティファクトを集める必要があるようだ。
次に、2つの緑黒感染デッキ。
Jacky Zhangのデッキは、非常に単純に(つまり、強力に)まとまったデッキだ。
軽い感染持ちと、3枚の《荒々しき力/Untamed Might(SOM)》。
マナマイアを採用するというのは意外だったが、よく考えれば感染デッキはマナが足りなくて嘆くことが多いように感じるし、何よりXのコストに当てることもできるのは素晴らしい。
それに対して渡辺プロのデッキは、除去の多いデッキだ。
感染持ちも、優良除去も十分な数がある。
非感染クリーチャーが一見多く見えるが、一体で勝てる《絡み森の主/Liege of the Tangle(SOM)》と、除去能力が目的のクリーチャーなので問題はない。
《腐食獣/Molder Beast(SOM)》だけはよく分からないけど。
とここまで見ると強力なデッキのようだが、驚くべきことに《荒々しき力/Untamed Might(SOM)》が不在である。
除去量の力押しでどうにかなるのだろうか?
最後の赤黒緑の感染デッキは、このアグロの強い環境において異彩を放つ、徹底的にアドバンテージを重視したコントロール・デッキだ。
優良アドバンテージクリーチャーである《皮裂き/Skinrender(SOM)》や《死体の野犬/Corpse Cur(SOM)》に始まり、アドバンテージを得られる可能性のあるカードは10枚と、非常に多い。
2枚ずつある壁と《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》がその戦略を可能にしている。
ただ重いデッキでありながらマイアがいないという致命的な欠点を持っているため、画竜点睛を欠いたような印象を受ける。
・・・こんなとこだろうか。疲れた。
慣れないことはするもんじゃないな。
コメント
それを考慮しなくても2マナで打てる《安全な道/Safe Passage》みたいなものだから割としゃくりやすいし使い勝手は悪くないよ。
小回りがきく安全な道、と解釈すると確かに良カードに思えますね